Iターン就職活動Q&A

Iターン就職をした人の中には、最初から地域を決めていたという人も、そうではない人もいます。地方活性化を推進している地域の成長企業で働きたいため、「地域」を重視した就職活動を行ったという人がいたり、「業界・職種」を重視して就職活動をした結果、Iターン就職となったという人がいるなど、最初からIターン就職しようと決める必要はまったくありません。しかし、興味を持った地方企業が見つかっても、気づいた時には採用活動が終了していたら意味がなくなってしまいます。Iターン就職をすると決めなくても、気になる地方企業があれば、まずは早めに情報収集をしておくと良いでしょう。

Iターンの就職活動は、馴染みのない地域で活動するため、情報収集がしにくいと感じる人も多いようです。就職活動初期の段階では、インターネットを活用して地方の公共団体や企業の情報をチェックしておいて、就職活動が本格化する段階では、Iターン就職を積極的に歓迎する企業の合同セミナーなどに参加して情報収集.を行うことが有効でしょう。地方の企業が東京で開催される合同会社説明会に参加する場合も増えていますので、可能な限り直接話を聞く機会を持つようにしましょう。就職活動を終えた先輩の中には、地方企業が参加する説明会で他の学生と友達になって、地方での就職活動の情報交換をすることで情報の質を上げている人もいます。

Iターン就職をした場合には、就職した地域をその後の生活の基盤とするケースが多いようです。ただ、その地域のみで展開している企業であれば基本的にはその地域からの移動はありませんが、就職先が他地域に本社・支社があるような企業であれば、将来的に転勤することもあります。気になる方は、将来的に転勤の可能性があるかどうかを、説明会や面接の際に質問をして確認しておくと良いでしょう。

大学生活をしている地域での就職活動でも選考と大学の授業、アルバイトのスケジュールを管理するのは大変です。Iターン就職活動の場合、移動に時間を使う必要があるためIターン先の地域を訪問した際には時間を有効活用できるように、1日で複数の会社に訪問するなどしてみましょう。また、Iターンでの就職を歓迎している企業では、遠隔地から参加をする学生に対し、説明会の後に面接を実施するなど、訪問回数を減らす配慮をしてくれる企業もあるようです。大学の授業の関係などで複数回の移動が難しい場合は、企業の人事担当の方に日程調整などで配慮いただけるかどうかの相談をしてみると良いでしょう。

移動の交通費は遠方であればあるほどお金はかかります。ただし、高速バスなどを利用すると比較的金額を抑えられることもありますし、格安チケットを利用する手もありますので、どのような交通手段が有効かを、早めにチェックしておくと良いでしょう。また、Iターンかどうかに関わらず、就職活動ではスーツやカバンの購入などが必要になってきます。空き時間に少しずつアルバイトをして貯金しておく、親に援助を申し出る等をして就活資金を確保しておきましょう。