ケンミン食品株式会社化学・食品・化粧品・医薬品 兵庫県

米粉100%の麺、ビーフン。本場・東南アジアではスープに入れて食べるスタイルが一般的ですが、日本では野菜や肉と炒める焼きビーフンが主流です。この食べ方を普及させ、国内シェア7割を占めるトップメーカーになりました。

本物志向で、アジアの豊かな食材を日本の食卓へ

『即席焼ビーフン』は来年で発売55周年を迎えますが、まだ売り上げを伸ばしています。ビーフンは、塩や油を使わず、低カロリー。食後の血糖値の上昇が緩やかで、糖尿病やその予備軍の人にも食べてもらいやすい。小麦アレルギーの人からのニーズもあります。

食に関して人は保守的です。ビーフンを知っていても、国民の半分は食べたことがありません。いかに手に取ってもらうかは創業以来の課題です。ただ、変化の兆しもあります。関東以北ではビーフンはなじみが薄いのですが、コンビニ弁当に使われることで、浸透する可能性が出てきました。コンビニ弁当の購入者は主に男性ですが、ビーフンの弁当を買うのは圧倒的に女性です。チャンス到来だと思っています。

求める人材は、ビーフンが大好きな人。うちの製品にほれ込んで、食べたことがない人に食べてもらおうという熱意を持った人に来てもらいたいです。

大学の専攻は生物化学で全く分野は違っていたが、子どものころから食べていたので、ビーフンにはなじみがありました。入社以来、商品の企画開発を担当。新製品をつくるにはアイデア段階から何回も会議や試作を重ねる。そうやって、10品を出した。ヒット商品をつくるのは難しいが、ロングセラーをつくりたいです。
　社風は、明るく社員同士の交流も活発。先輩が面倒見がいいのも特徴的だと思います。