株式会社ウエノ鉄鋼・金属・鉱業 山形県

電気機器に使用されるノイズフィルターコイルの製造販売に特化している会社である。電源用トロイダルコイルの国内シェアは40％強を占めるが、このタイプは労働集約型のため、直近ではコイルのデザインと巻線方式を変え、設備による自動化生産に注力している。これにより生産の効率が飛躍的に向上しただけでなく、ノイズの除去レベルも従来型に比べ格段に向上させることが出来た。現在は海外でのシェア獲得を目指し、新タイプのコイル（ウエノコイル）を世界の激戦区である中国、韓国、台湾市場へ参入を開始した。評価は非常に高い。

「日本の常識は世界の非常識」とよくいわれるが、大量にコイルを使用する新興国の大手メーカーは価格に対しての要求が最も強い。他の会社と同じものを同じ価格で販売しても付加価値はでない。これを打ち破るため、日本のメーカーは機能と品質の安定を強化し、差別化を図ろうとするが、販売の決定権を持つのは価格の水準である。したがって、製造業としての課題は製品の差別化を図ると同時に、コストの差別化も行わなければならない。これを実現するのが技術革新であり、更にその連続が必要になる。１回だけの技術革新は真似をされた段階で革新ではなくなる。継続的経営革新が会社の成長をもたらす。

代表取締役社長　上野隆一
大雑把な表現になりますが、学校は社会人の養成機関といえるでしょう。ところが学校と社会、とりわけ企業人として組織の一員になった場合、その文化はかなり違います。最も違う点は一つ一つの現実に責任が伴う点だと思います。反面その対価として給料を貰うことが出来ます。自分の行動に責任を取ることが出来れば立派な社会人です。

設計技術課　菅原健人（平成24年入社）
何事にも受身にならず、自ら考える事。ウエノに入社し学んだ事です。私の所属している、設計技術課ではお客様の要求に合う製品を設計し提案、また新規製品の開発を行っています。自分の考え方次第で多くのチャンスを与えてくれますし、それを物にするかも自分次第です。就職活動においても同じ事が言えます。わからない事が多く不安だとは思いますが、企業にも自分にも受身にならず、しっかりと考えられる人材を目指して頂きたいです。その様な人材を求めていると思います。