株式会社　サンクラフトその他メーカー 岐阜県

同社には看板商品となりつつある「ポテトング」があります。これは東急ハンズの方の思いつきから生まれた商品です。この商品化の話をもらった時、社長はすぐに返事をしませんでしたが、その時にある社員の方が社長に直接、ぜひ商品化させたい、と顔を真っ赤にして想いを伝えてくれたといいます。この社員さんの情熱あふれる行動に胸を打たれ、商品化を決めたそうです。社長は何より「情熱」と「素直さ」を大切にしています。

経営理念は「楽しい豊かな生活文化をリッチな道具で提供しよう」です。これに基づき、常にお客様側に立った商品開発、サービスの提案を考えています。「おしゃべりbistro」というキッチンブランドがありますが、その中で木(漆塗装)の商品は木の種類にこだわり、今までの概念を覆すような形のフォークを作りました。木の温かさに惹かれ損得なしに納得のいくものが作りたい、これが社長のキッチン用品作りに対する考えです。

今年の7月に社名を「川嶋工業」から今まで会社のブランド名であった「サンクラフト」に変更しました。会社創立関係者の世代交代を機に、今後の同社の新たな経営戦略のためです。まず、社長は同社の「グローバル化」を目指しています。世界に有名なブランドにさせたいと考えています。世界ではサンクラフトの名の方が親しみやすいというのも理由の一つだといいます。さらに「必要とされる存在」になりたいとおっしゃっていました。

経営戦略の続きに「アメリカ市場の拡大」があります。これは3,4年の計画として見ているビジョンです。社長が同社に入社して間もなく、1番初めに契約を取った相手がアメリカでした。しかし、その契約はOEM受注の為、2年と続きませんでした。当時のリベンジの意味も込めてアメリカ市場の拡大に力を入れていくそうです。社長は「サンクラフト」オリジナル商品で再度アメリカ市場の拡大を目指すと情熱を込めておっしゃっていました。

「好きな仕事」であれば、損得なしにやっていくことができます。しかし、その原点は「情熱」です。また、時間の使い方を大切にし、人と人との関わりから気づき、それを自分のものにして成長していってほしいです。人がどんな気持ちである時に成功するのかを考えてみてください。考えたことはすべて正解です。「情熱」と「素直」さは、話をしている際の目を見れば分かります。「情熱」と「素直」さを、いつも忘れずに持っていてください。

入社5ヵ月目の最も新しい、高校生のお子さんをお2人お持ちの水野さんにお話を伺いました。主婦でもある水野さんはキッチン用品を製造する同社なので興味があり、ものづくりの段階を見ることができ、流通を学べることが楽しいとおっしゃっていました。まだ5ヵ月と日が浅いですが新しく発足した開発グループに積極的に参加をされていてこれからが楽しみなようでした。