ホッカイエムアイシー株式会社鉄鋼・金属・鉱業 埼玉県

・ニッチ市場である粉末冶金用金型の専門メーカーである。(国内専門メーカーは数社)
・専門メーカーとしての経験、知識、技術力を持ち合わせている。
・精密(0.001mm)な加工を得意としている。
・工作機械と手仕上げによる職人技で精密な金型を製造している。
・取引先が自動車メーカーの1次メーカー、2次メーカーで直接取り引きをしている。

当社では、7年前の社長引き継ぎの際に「人を中心としたものづくりで社会に貢献する」、「ものづくりを通じてお客様に信頼していただける会社を目指す」、「働く社員全員がものづくりの楽しさを知り、満足できる会社を目指す」という3つの経営理念を掲げました。
　これらに加えて最近は「物事の本質をしっかり見よう」と言うようになっています。

1968年の創業以来、当社は鉄粉や軟磁性粉、セラミックス粉などの粉体を圧縮成形するための精密金型の製作や販売を行っています。また2009年からは、これまでに培ってきたノウハウを活かし、成形が非常に困難な軟磁性粉によるモーターコアの成形にも力を入れるようになりました。こうした戦略の鍵を握っているのが、高度な加工技術と熟練の職人です。作業工程のすべてを自社工場で行い、仕上げは手作業で実施。お客様の理想とする製品を完成させるため、1マイクロメートル単位までこだわって作業を行っています。

当社は約30名と少数ながら、粉末冶金の加工メーカーとしてある程度の認知度を上げ、47期を迎えることができました。しかし、まだ2番手、3番手といった立ち位置にいるのが現状です。こうした状況を打破するために、現在は今まで以上に品質にこだわった作業体制を構築し、3年後の50期までにはお客様から第一に声がかかる企業になりたいと考えています。

年間1,000億円といわれる国内金型市場のなかで、粉末冶金の占める割合は約50億円と小さく、競合するメーカーも数社しかありません。そのなかで「精密金属の粉体加工といえば、ホッカイエムアイシー」と評価をされるように、一丸となって努力を続けていきたいと思います。

子どものころからものづくりにかかわる仕事に就きたいと考えていたので、ここでの仕事はやりがいに満ちています。現在は、「検査」と呼ばれる作業工程の最後を担う仕事が担当です。きちんと製品が図面通りにつくられているか、欠損はないかをスケールなどを使用して確認するのですが、責任が重大なだけに常に身を引き締めて取り組んでいますよ。まだわからないことも多いので、多くの知識を習得し、検査の精度を高めたいですね。